法人企業部門 行動事例②

目標達成へ向けた行動事例② トヨタ自動車株式会社勤務・技術者

海外プロジェクトの成功を陰で支えた、タイと日本の女性技術者

海外プロジェクトメンバーを元気にして、
決められた納期に合わせるには?

背景

トヨタで、エンジニアとして活躍する日本人女性社員Sさん。重要な開発プロジェクトを、タイと日本の共同で取り組んでいたが、納期が近づくにつれて、タイ側の進捗が遅れ、プロジェクト全体のスケジュール見直しは必須だった。Sさんが、それとなく状況を伺ってみると、どうやら日本の一方的な仕事の進め方に不満を抱えたタイ人のプロジェクトマネージャーAさんは、何とかプロジェクトを遂行しようとしていたが、チームのリーダーとして頼りにしていたBさんが退職する意向とのこと。このままでは遅れどころではなく、プロジェクト自体が頓挫してしまうことがわかった。そこで、Sさんは日本にいる自分に何ができるだろうかと考え、Aさんと電話会議でつなぎ、一緒に1枚のフューチャーマッピングを描いた。

Sさんは、タイ側と密に連絡をとった結果、仕事の進め方に関する不満は行き違いであることが判明。Sさんが、プロジェクトマネージャーとのパイプ役となり、Bさんも退職の意向を撤回。Aさんが日本のプロジェクト統括マネージャーとTV会議で現状報告と対策案を提示することにより、タイ側の状況に理解を取り付け、日本とタイの技術者同士が団結して、要件の整理・リスケジュールを行ったことで、無事納期に仕事を完遂できた。
フューチャーマッピングによる気づき

タイは、「微笑みの国」といわれているが、日本も同様に「微笑みの国」であるという意識をもって仕事をすることで、多国籍プロジェクトをスムーズに運営するための、深い信頼関係が築ける。そのためには上司にリーダーシップを期待するだけでなく、自分ができるフォロアーシップの発揮の仕方があることに気づいた。

納期までは、あと2週間半しかなかった。しかも、事態は、相当深刻だった。 同僚にそれとなく聞いてみると、タイ側のプロジェクトのリーダーが退職の意向をもっているという。 「このままでは、プロジェクトは遅れるどころか頓挫してしまう」。危機感をもった日本人技術者のSさんは、まず7月25日、タイ側のプロジェクトマネージャーAさんに仕事ではなく、友人としてのメールを送った。そうして緊張緩和しながら、同時に上司に状況報告、スケジュール見直しを進言。時間稼ぎをしている間に、タイ側に出来ている仕事をまずは提出してもらうようにし、先方を落ち着かせた。29日には、日本のメンバーを集め、タイ側チームを元気づけるための「アクション勉強会」を企画、開催日程を告知。納期に間に合わせるために、優先順位の見直しを行った。
発見したテーマ 多国籍プロジェクトでの、チームワークの創り方——
『微笑みの国へようこそ!!』
さらにAさんを元気づけるために、タイへ出張する社員に、お土産を持って行ってもらうように依頼。お土産は、友達メールを送ったときに、Aさんが日本の化粧品に興味をもっていることを知っていたので、美肌化粧品を贈ったのだった。Aさんは辞める寸前だったグループリーダーBさんに働きかけた。
このように水面下で繰り広げられたタイ人女性による「微笑みの国」と日本人女性による「おもてなし文化」。その結果、多国籍チームは再び急速に動き出し、プロジェクトは、納期8月12日に奇跡的に間に合ったのだった。さらには、その後、本件をきっかけに、Aさんが日本と円滑なコミュケーションのパイプ役として大きく成長したことにより、現地主体でプロジェクトを動かせるように変わっていったのである。
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